呼びかけてはみたものの、二人のあまりの息の合いっぷりに何も良い出せなくなった私。
 無言のままの私にシビレを切らして隼人くんが聞いてくる。

(どうした? 何か話があるんじゃないのか?)

 いや、本当は特に話したいことは無かったのだ。
 ただ寂しくなっただけで、会話に混ざりたかったんだが――。

――ともかく、ここは何か話しておかないと。