高校2年、


川村夕夏(かわむら ゆうか)


今誰よりも暇である

自信がある。


「暇だあー!

部活入れば

良かったかなあ…」

コンコン…


「夕夏ー?入るわよ?」



お母さんだ。


「はーい♪」


「コーヒー、
飲むでしょ?砂糖
置いとくから
好きに入れなさい」


そう言って
早々と出ていった


「はあー………

ん?」


アタシの視界に小さな
黒い生き物が映った。


アリ?


アリだった。