「ど、どうしたの!?」

「あんたの彼氏超ムカつく!!」

「えぇっ!?」

和泉君、一体麻美に何を言ったの!?


「黒崎、これからここに来るって」

「ここに!?何で!?」

「あんたに会いに決まってんでしょ。今日はモカを返せって言われたわ。今は私のだって主張してみたけど、モカは俺のだって冷静に返されたわ」


悔しそうに麻美は言いながら、机を片付けて席を立った。

「え?麻美行っちゃうの?」

「当たり前じゃない。ラブラブっぷりを見せ付けられるなんてごめんだわ。邪魔もしたくないし」

じゃあね、と麻美は手をヒラヒラ振りながら去っていった。