久しぶりにモカとゆっくり過ごしたその翌日、大学に行き教室に入ると、後藤がもの凄い勢いで近付いて来た。

「黒崎〜!!昨日何でサボったんだよ!話しがあったのに!」

「何でお前にいちいち報告しなきゃいけねえんだよ」

「寂しいじゃねーか!!連絡くれよ〜!!」

まとわり付いて来る後藤が鬱陶しいので無視して席に着くと、後藤は俺の隣に座りながらこちらを向き、肩をガシッと掴んできた。


「黒崎、今日はお前に折り入ってお願いが…」

「断る」

「オイ!!まだ何も言ってねえだろ!!」

「どっちにしろ聞く気ねえから」

「黒崎!!今回はマジなんだ!!頼む!!」


いつになく真剣な表情をする後藤に押され、つい「……何だよ」と聞いてしまった。