そ、そんなこと和泉君思ってたなんて…。だから毎日のように図書館で勉強教えてくれてたんだ…。

嬉しいような恥ずかしいような…。


まぁでも、今思えば、和泉君はただ純粋に勉強を教えたいというそんなお人よしな性格じゃない。気付かなかった私の方がおかしいのかもしれない。



「それなのに、モカ全然気付かねえし」

「な、なんだかごめんね…鈍感で…」

「あぁ、ホント鈍感」



そう優しく笑った和泉君は、愛おしそうに私の髪を梳きながら頬にキスを落とした。