「ま、頑張れ。毎日じゃねえんだろ?」

「うん、今のとこ週1回なの。また状況を見ながら回数を増やそうかって……あ、そうだ」


せっかくなら和泉君にコツを教えてもらおう。和泉君は教え方がうまい。数え切れないくらいお世話になった。


「ねえ、どうしたら和泉君みたいに上手に教えられるの?」

「俺?上手だったか?」

「うん、すごく」

むしろ、先生より分かりやすかったかもしれない。


「コツ…?」

和泉君は難しそうに考えていた。

まぁでも和泉君は元々デキがいいから、コツなんてないのかもしれない。