信じられないっ…!!

涙目になりながらキッと睨みつけても、和泉君は楽しげにニッコリと笑うだけだった。


そして再び顔を下げ、首筋から胸元に次々とキスを落としてくる。


「や…っ…やめてよっ…!!」

こ、このままでは本当にまずい!!反撃しないと…!!


何とかしようと必死で手を伸ばし、机にあった空のお弁当箱をガシッと掴んだ。

「やめてってば!!」



――――バコッッ!!


そのまますぐ下にある和泉君の頭をめがけて思いっきり叩いた。


「ぃってぇ!!ちょっ…!!コラ!!やめろモカ!!」


ガバッと身体を起こした和泉君が、まだバコバコ叩こうとする私の手をギュッと掴んだ。