「純~!いらしたわよ~!」

スリッパを履いて中に入ると、おばさんは声を張り上げた。

そして、しばらくするとパタパタと走ってくる音が聞こえ、目の前に、小柄で可愛らしい女の子が現れた。


「うわぁ!やった!女の先生だぁ~!」

その子はキラキラと目を輝かせて私を見つめていた。


この子が、「斎藤純」だよね?

……よかったぁ。女の子だ…。しかも明るくて元気そう。なにより、可愛い。

ホッとしながら、「はじめまして、浅野モカです。今日からよろしくね?」と挨拶をした。


「斎藤純です!モカ先生、よろしくお願いしまーす!」

先生、だなんて照れる…。


元気に挨拶する純ちゃんをニコニコと見つめながら、お互い握手を交わした。