「ばっ……
てめぇ何抱きついて///」
あたしの反抗もむなしく
腕でを引っ張られて連行された。
もちろん屋上の死角。
「なんであんな勝手なことを…
………んっ!!」
急に肩を抱きしめてキスをする。
「まだあの男のために
必死に泣くのかよ」
「え?」
「俺のこと、どう思ってんの?
はっきりと言いなよ」
「はい?」
「ちゃんと答えろよ」
もう待ちきれないのか
密接してくるアイツ。
熱と鼓動が上昇して
抑えられそうにないよ。
「…ダサメガネ」
「ダサメガネ!?」
「准一はダサいままがいいよ。
今のあんたとダサいあんた。
絶対にダサいほうがいい」
あたしは准一の髪を
ぐしゃぐしゃにした。
だってその方が
きっと准一だって感じるから。