「…ほっとけ!!」


「それは無理かなぁ」


「あたしは彼氏一途なんだよ!!」




ただ必死で、
とにかくこの状況から逃れたくて
息があがるほどだった。




「まぁそういうところも
かなり好きだけどね」




そして再び
ほっぺたにキスをされる。




「やっ!!!」



とっさに小早川から離れる。


そして顔がみるみると
赤くなっていくのを感じて
顔を隠した。




「かわいい」


「うるさい!!!」




すると今度は急にあたしの膝に
ゴロンと頭を置いた。


要するに膝枕だ。




「ちょっ!!」


「あったかいなぁ」


「お前……!!!」




あたしは重たい頭をどかそうと
一生懸命に押してみた。



すると急にこっちを見て
両腕をしっかりと捕まれた。