「何よ。
男のクセに根性ないんだね。」




私はそれだけ言葉を吐き捨てた。




「えっと〜…」




ダサメガネは何かを言おうと
口を開いた。


でも周りからの『姉御!!』
『姉御!!』の姉御コールが
鳴り響く。



大き過ぎて全く聞こえない。


あたしから見れば、
ただ口パクしているようにしか
見えなかった。




「あんた、はっきりと
言いたいなら言いなさいよ!!」




それでも結果は同じだった。


完全にイラッときていた。



だから…



「とにかくもう付きまとうなよ。
その時は覚悟してろ」




そして美和を置いてきた
保健室の方に向かった。



あたしの姿が
角に曲がって見えなくなるまで

『姉御!!』コールは
鳴り止まなかった。