こんなに近くにいるのが恥ずかしくて、でも安心出来る私もいて、朔夜に体を預けた。





「ねぇ………ゔ〜ねぇていてるのっ!」





紗衣の怒った声が聞こえ、やっと我に返った。





「ごめんね、どうしたの?」


「アンパンマンおわた!」





紗衣の視線に恥ずかしくなり、朔夜から体と手を離す。





「ままも寝るから紗衣も寝よ?」


「うしょー。」


「本当。ぱぱは今から仕事だからままも寝るよ?」


「ほんちょ?」


「ほんと。」





朔夜が後ろでえっ、って言ったけど、言ってしまったものは仕方がない。





「ぱぱぁー。」


「なぁに?」





目をウルウルさせてる紗衣に駆け寄った朔夜は優しく問い掛ける。




「ばいばいしゅるの?」


「………紗衣ちゃんが起きるころにはまた帰ってくるよ?」


「あーい……おやしゅみぃ。」


「はい、おやすみ。」





ベッドに寝転がった紗衣の頭を朔夜が撫でているとすぐに寝息が聞こえてきた。