マナは疲れたみたいだ。

俺の横で、俺に寄り添いながら寝ていた。


俺は天井を見る。


天井の木の木目がグルグルと変な線を描いている。


その線を辿っていくと、
気持悪くなってしまう。


『マナは俺の事好きかな?』


静かな部屋に聞こえた、
俺の寂しい心の声。


マナに聞こえた?



こう言った瞬間、答えるかのように、マナが俺を抱く力が、強くなった。



それだけで十分だ。


俺もマナと同じように、
マナを強く抱き、眠りについた。



─…

『光輝…』


誰だ?


俺は周りを見渡す。
その先にはマナがいた。


『マナ…』


俺はマナを抱きしめようとしたが─…

マナの姿は消えてしまった。


マナと被るように現れたのは…



『百合…』


百合だった…