『ちげぇよ!タクミの事聞いてんの!今日仲良く話してたヤツいるじゃん!
疾風達の隣で!』



『あぁ、百合の事?』



何でもう呼び捨てなんだよ?
今日会ったばっかなのに。


『おう』



『百合は俺の親父の友達の娘なんだよ!昔会った事あるしさ?』



『それだけ?』



『おう、それだけだ。
何だよ?光輝。百合に惚れた?』



『んな訳ねぇ!あいつ、すげぇ俺に冷たいし。
俺にはマナがいるしな!』

『あっそ』



『なぁタクミ、光輝!
俺の話も聞けって!
俺とゆかの運命の出会いを!』



疾風には悪いけど…興味ねぇよ?

俺はタクミから百合の事聞けただけでいい。


でも何でタクミと百合が絡むだけで、こんなにもおかしくなるんだ?



百合が前俺に言った。


《頭おかしくない?》って。


俺、ホントにホントに…



おかしいかも。