マナはもう俺といたくないのかな?


とか、マイナスな考えをしてしまう。



マナがずっと俺の隣にいるって自惚れているから?

マナが隣にいるのが当たり前になってきているから?

こんな考えしたくないのに…
考えてしまうんだ。



──…


『じゃあね、マナ』


相変わらず、マナはメールに夢中。


ぶっちゃけさ?


俺よりメールのが大事なわけ?



そんな事聞いたら、
マナ泣いちゃうね。


俺の心に秘めておくよ。



『マナ!聞いてんの?』


『聞いてるよ!送ってくれてありがとう!じゃあね、バイバイ!』


マナはこう言うと、
家の中へ入って行った。



マナ?
何か忘れてない?


毎回バイバイするときは、キスしてたじゃん。


何で今日はないの?

何で今日のマナは、
携帯に夢中なの?


そんな大事な相手なのかよ?


一人寂しくマナの家の前で呟いた。


その言葉は、車の雑音と共に消えた。