『は?お前疾風知らねぇの?まぁ三年間同じクラスじゃなかったしな。
あれは疾風だよ!』



この時初めて疾風と出会った。





高校の入学式に初めて見るとか有り得ないだろ…


まぁ俺が物忘れ激しいんだけどね?



でも疾風とはすぐ仲良くなった。

疾風が面白かったから仲良くなれたんだ。



『光輝、タクミ、クラス見に行くぞ~』



『おう!』


『は?こんな人いるのに?タクミ、疾風、俺のも見てきて?俺人多いとこ苦手だからさ?』



『分かった!』



『俺あそこの桜の木の下にいるからさ』



『おっけ~!』


タクミと疾風はクラスの掲示板へと向かっていった。


俺は一人で目の前の桜の木へと向かう。



今…マナ何してるかな?


やっぱりマナの事を考えてしまう。


指輪を見る度に。


ヒラヒラと桜が落ちてきて、俺の指輪の上へと落ちた。



その時、俺は君と出会った──…