『で?タクミなんだよ?』

さっき買ったミルクティーにストローを差しながら聞いた。

タクミはおにぎりを一口食べながら、返事を返した。

『あ~…あのさ、光輝と百合って…』


『別れてねぇよ?』


ミルクティーを二口ぐらい飲み、地面に置いた。


『は?別れてねぇの?俺別れたかと思ってた。百合がそう言ってたからさ…』


『まぁ、確かに別れたみたいな感じになってるな…
距離を置いてるって感じだな』


『ふ~ん、そっか…またやり直すん?』


俺は焼きそばパンを口に頬張った。


『…俺がいい男になったらな!』


『はっじゃあ一生無理だな』



『うるせ~よ、頑張るっつの!』


頑張るよ、
頑張るよ。


助けてなんて言わねぇよ。

助けなんて必要ねぇよ。


助けてなんて言ってしまったら、自分が負けたみたいだろ?


負けねぇよ。