『はぁ~…』

バスの中で大きなため息をつく俺。

『光輝楽しい話してよ…』



俺だって楽しい話したいよ?


でも無理…
気分が上がらない。


だって今日は…運命の日なんだぞ?



今日は運命の日─…
合格発表の日だ─…


隣に座るマナが一生懸命楽しい話をしているが、
俺の気分は上がらない。



ごめんね?



発表場所となる、清秀高校に近付くにつれ、
バスの中は込み合ってきた。



二人とも受かっていますように──…



『光輝?行くよ?』


『おー…』


俺達は、たくさんの人を通り抜け、発表場所へと向かう。


発表場所へとつくと、
手を叩いて笑う人もいれば、泣いている人もいる。


俺はどっちになるだろうか?



『よし…』


俺は自分の受験番号を多くの番号から探し始めた。



マナも探し始めた。



あるかな…


あるかな…


そして、ついに──…