次、俺の願いの星はいつ流れてくれるだろう?


また流れてくれるかな?


あの百合と再会する時みたいに、綺麗で鮮やかな星が流れてくれるかな…



『光輝?どうしたの?』


百合の言葉でハッとなる。

どうやら自分の世界に行っていたようだ。


『いや、何でもねぇよ?』

俺はふと窓の方を見た。


カーテンの隙間から見える月が、俺を応援してくれている。


タクミが言ったように。


大丈夫、俺は弱くない。



『なぁ、百合?外見てみろよ…』


俺は携帯を強く握り、
月を眺める。


『すごい月が綺麗だね』


『な、すごいよな。
綺麗だな。百合にもこの月が見えてるんだな…』


『当たり前でしょ?
私と光輝はいつも一緒じゃん』



『…百合…会いたい…』



俺は素直じゃないし、
強がりだし、

不安になるとすごい不安になるけど、


言いたい事はちゃんと言うから。


これから…素直に気持ちぶつけるから…