俺はリビングへ行き、
テーブルに置いてあった夕食のサランラップを剥がし、椅子に座った。


今日の夕食は、焼きそば。

まだ湯気がたっている。


俺は箸を持ち、焼きそばを食べ始めた。


ご飯や味噌汁などいらない。


俺はただお袋が作ったものを食べたいだけ。


いつもそうだ。


俺は誰かの顔を見ながら夕食を食べた事がない。


別に寂しくない。


もう慣れたから──…


食べ終わると、流しに空の容器を置き、自分の部屋へと向かった。


そして、カバンの中にあった携帯を取りだし、チェックをする。


携帯を見ると、

メールが2件来ていた。

両方とも百合からだった。

一件目は、メールのやりとりをしていた時の返事で、

二件目は、俺からのメールの返事がなかったため、
心配のメールだった。


《ごめんね、返事返せなくて。
今何してるの?》



こう打ち、俺はベットへとダイブした。