『マナ…』


マナの名を呼ぶと、
マナは驚いたような顔を見せた。


『光輝…』


マナに光輝と呼ばれたのは、すごく久しぶりに感じる。


『どっか行く?』


『うん…』



俺は近くの、カフェに入った。


カフェに着くまで、マナと俺の間には会話がない。


付き合っていた時、必ず手を繋いでいた行為も、


今はない─…



俺達は世界で一番変な恋人。


もう恋人ではないだろう。

俺達の心は、もう離れているのだから。



『どうしたんだよ。まだ一ヶ月経ってねぇじゃん』


俺は注文したコーラにストローを入れながらマナに質問をした。



『うっうん…光輝はもう決まった?』


『ん?』


炭酸は、喉が痛くなる。
だから、いきなりのマナからの質問に、戸惑った。



今から、全てを話す─…