まず最初に。
・・・・・実は、

人生初のラブストーリーでした!!


これまで自分が作った物語は、ほとんどが、「バトル」「主人公キャラたちのドロドロした過去」「自分ワールドな設定」の三本柱(どんな三本柱だよ;)で成り立っていたんです。

もともと子供の頃から「友情」「努力」「勝利」の三本柱の世界で育ったこともあって、恋愛をメインに据えて主人公たちの微細な心の動きを書くというのは、実を言うとものすご~く苦手でした。
(食わず嫌いな苦手意識の部分も多かったと思いますが)

そういう意味で、構想を練りながらもこの物語はなかなか執筆に踏み切れず・・・・書き始めてからも、特に序盤の「恋する心」は難産を極めました。

何度も、自分にはやっぱり書けないんじゃないか!? と挫けそうになりながら書いていました。


そういった意味でも、この物語は自分の殻を一つ破って成長させてくれた・・・・思い入れのある、愛すべき作品となりました。

この物語を書き上げていなければ、おそらくその後の「【黙祷】無色の日の残像」を書くことはできなかったと思います。


つまり、これまで自分が書いてきた作品の中で、この作品は異色中の異色! なんです。

実際に作品を読まれた方が、ここを見てどういう感想を持たれるのかわかりませんが・・・・「ええ? 意外!」と感じていただけたなら、ニヤリ、です。「やっぱりか。納得」と思われた場合も、そんな初々しさを感じていただければ・・・・。

15歳のミチルの恋は、物書きとしての自分にとっても、ある意味等身大の物語でした。