今日も1日、何もない日常を過ごすはずだった。



学校が終わり、美穂とアッキーと3人話ながら正門に向かうと。



「あれ?正門に男子が集まってなにしてるんだろう。」


アッキーの声に正門を見る。


「ホントだ…」



正門には蓮沼高校の制服を着た50人くらいの男子が、何かを囲むかのように群がっていた。



「なんか、男子があんなに群がってるとキモイ…」


毒舌をはく美穂。


「気にせずに帰ろっか。」


そう言うアッキーに頷き、男子の群れに近づく。