「おぉぉぉぉ~~~~

のぉぉぉぉぉ~~~~!!!」


後ろから銀の悲鳴が聞こえ、振り返り


「銀くんなんで叫んでるの?」


後ろの席に座る美穂に声をかけた。



「あぁ~、何か行きたい大学の推薦を貰えなかったみたいだよ。」

美穂は「はぁ」と溜め息を吐き、机に突っ伏し頭を抱える銀を横目で見た。



文化祭が無事に終わり、3年の私達は受験シーズンに入った。


お化け屋敷に置いてきぼりをくらった未来は、一樹に支えながら出てきた。
そして、未来は置いていかれたことに泣きながら怒った。

怒られた私は、一樹が助けに行ってくるたことに感謝しつつ、未来に謝り続けた。


あのお化け屋敷は、入ったら開かない仕組みになっていたらしく、開かない扉の謎は解決した。