力が篭っていたのか、ワカメは勢いよく飛んで行き
「いてぇ」
少し離れた所にいた金髪の人に当たり、砂浜に落ちた。
彼が後ろを振り返った瞬間
「---っぅ…」
全身に鳥肌が立った。
「な、な、なん、で…」
恐怖で口の中は乾き、体は震える。
「ふぅ~ん。」
金髪の男は頭のてっぺんから足のつま先までなめ回すように見る男。
「その水着、似合ってんじゃん。」
「な、なん、でここ、に…」
「偶然。」
痛んだ金髪の前髪を欝陶しそうに掻き上げ、ニヤッと笑う男の鋭い目は笑っていない。
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