「打ち上げ?」
「そうそう。
前に体育祭と球技大会の打ち上げをやるって話をしたじゃん。」
「あぁ〜!
うん、思い出した。」
期末テストが終わり、半日授業の毎日。
夏休みまで後1週間と迫ったある日美穂が話をふってきた。
すっかり忘れていた打ち上げの話、美穂に話をふられ思い出したのはマッ○での会話。
そっと首筋に手を沿える。
手の平の下は、キスマークがあった場所。
噛まれた跡はなかなか消えなかったのに、キスマークは数日で消えた。
彼の跡が消えて寂しい気持ちになる。
「葵?」
黙り込んだ私を不思議そうに見る美穂。