麻貴は余裕かまして、怜君を見る。




「当たり前じゃん。」




逃げてよ…。




「逃げなさいよっ!!バカ男っ!!」




すると、怜君は私を見た。



…いつもとは違う目。




「助けるよ。真奈のこと。」




真剣だった。



真っ直ぐな目だ。




「真奈、ちょっと目瞑ってろよ。」