それも束の間。




「お前等兄弟のくせにイチャつき過ぎだろ~」




その一言で私とレンは一時期離れた。




何でか分からないけど、この時もやっぱり気を使ってお互いに迷惑にならないようにって。



私にとって辛い時間だった。



初恋がレンで、けど不幸な事に周りからは‘兄弟’っていう本物の設定だった。ただ、好きっていう感情も許されない。




同じ教室にいるのに。




「はぁっ・・・あっ!・・・んっ・・やっ・・・」



甘い時間の中、私はずっと過去の記憶を鮮明に蘇らせていた。




「愛子っ・・・!愛子っ」



レンが私の名前を愛しそうに呼んでくれるなんて夢のようだ。愛しい。