「・・・まだ・・・謝ってなかった・・・・」




謝る機会を何度も逃し、今更思い出して謝るなんて・・・・・




ダサいって分かってる。分かってるんだ。




けど、俺に出来ることが何も無いんだとしたら




謝って、1億回のありがとうを言って、祈って、手を握り続けることしかできないんだよ。



ピクリともしない愛子の冷めた表情。




笑ってくれよ。愛子・・。




別に医師から死んだとか危険な状態だとかも聞かされてないのに、何故かそんな気がしてならなかった。




なくてはならない存在が今、静かにベッドに横たわっているんだから。