悪魔が俺にS心を与えた。




近道しろ・・・・的な指示。




「近道すっから」




俺が言い放ったその一言で愛子の表情が一変した。




真っ青な横顔が見える。




「だめっ!何か嫌な予感がするっ!!!」



どうしてこんなに拒否るのか。いいじゃん。



だって



「ははっ、愛子の予感って当たったことないじゃん」



当たったことないから。


信じるわけもなく車を走らせた。




「でもっ!!!!レンっ!!」




必死に訴える愛子を気にせず俺の知っている近道へと車を走らせる。