そのコールと一緒にやってきた私の悪魔は・・・・
笑った。
レン行きつけの店の前で・・・
レンと知らない女の人が手を繋いで・・・
立っていた。
目をこすっても、何度見直してもレンだった。
見なかったことにしたかった。
けど、それは無理なことだった。
『・・・何?』
電話に出たけど私は無意識にテンションが落ちていた。
「俺今日夕飯いらねぇわ。それとさ・・・――」
今から、その人と食べるんでしょ?
『何で?どこにいるの?』
知ってるけど知らないフリ。
「どこって・・近所だけど」
そうゆう事だけ本当の事言ったって・・・。
『誰と?』
その人・・・だれ?
何で手、繋いでるの?
携帯を耳に押し当て、私に電話しているのがハッキリ見えた。
階段から見える最悪な光景。
悪魔が笑っている。
高笑いしている。