空港から徒歩20分。 家の近所まで来ていた。久しぶりに会う綾香との会話が楽しくてしかたがなかった。 「あ。愛子に電話しとかねーと・・・」 「彼女?」 「ぁ・・・あ――・・・・・うん」 少し焦った。だって【彼女】というより・・・俺の中で整理がつかないままの【兄弟】っていうのが残っていたから。 「紹介してほしい!」 「えっ、・・・。また今度な」