「・・・・な、何でここにいんだよ!?アメリカ行ったんじゃなかったのかよ」



母は、アメリカに綾香を連れて行った。生き別れ。



俺が小学5年生の時だ。忘れるはずない。




綾香は・・・その時・・・8歳。低学年で幼い時期。




「・・・・逃げてきちゃった」



「えっ・・・・?」




「お母さんたらね?私に家事押し付けて・・・遊びに行くの・・。向こうの人と再婚してるし・・・」




「マジ・・・で?」




うん と縦に首を振った。




俺の実の母は仕事放棄、などのだらしない母だった。