★レンside 嘘・・・・・だろ? 携帯はとってはいけなかった。何もなかったことにできるならしたいものだ。 『私・・・・・・・・――綾香っていいます』―――電話越しに聞こえる特徴ある声。聞き覚えがあった。 どこかで何度も聞いた気がする。 名字をもう一度確認した。 『もう一度・・・お願いします』 『本城 綾香 って言います』 本城・・・まさかとは思ったが彼女の口からでた言葉を予想していたかのように俺は焦った。