昼過ぎの昼食時。愛子がカプチーノを入れてくれた。


もちろんおそろいのマグカップで。



「愛子ー・・・」



「何?まずかった?!」



「ちげぇって。・・・式の話なんだけどさ」



式と言い出す俺をしゅんとした目線の低い眼差しで見つめた。今にも泣き出しそうな瞳で。



「あげれないんでしょ?」



「・・・・ぁぁ・・・」



「いいよ?大丈夫だもーんっ」



・・・・無理して笑うなよ。俺が無性にやりきれない気持ちになる。