「そんでさ?話があるんだけど」
「また泣かなきゃいけないの??」
「ちげぇよ」
皿の上にのった不器用な玉子焼きを見ながら愛子が笑う。それが見たかった。笑ってくれるのがどれだけ愛しいか。
「・・・・ちょっと出かけよう」
「えっ・・・今から?!」
am/7:23。
朝日がまぶしい時間。
「大丈夫だって♪パジャマでも誰も見ないから」
「パジャマだけはイヤっ」
「・・・ハ―――っ・・・・じゃぁ着替えろよ。2分で」
「短い~」
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