「それから・・・・‘愛すること、それを許してくれること。約束してくれ’って」




「・・・レン・・・!」




嬉しさからなのか悲しみからなのか愛子の目から涙がまた・・・一粒、また一粒と流れている。




「親父・・・何つったと思う??」



「何て言ったの?」


















柔らかい髪が俺の指に絡まる。
温もりを思う存分に感じて、幸せもこれまでかと思うと胸が痛んだ。


















「『あの子は一生お前のものだ』っつてたよ」




「ホントに?」




「本当に」




「ホントのホント?」