「・・どうしても♥」



「うぅ・・・」



ピンクのパジャマ。
袖の裾を握り締めて近づいてくる。




そうとう心配らしい。
こんな愛子に直接、単刀直入に『兄弟なんだ』って言えるわけない。




だから・・・回りくどく言おうと思った。
理解できないくらいに遠まわしに。