「ばんそうこー、張ってやるから。こっち来い」 リビングに手を引かれ年季の入った黒いソファーに私を座らせた。 「ねぇ、レン」 「ん?」 返事をしながら、いつの間に用意したのかバンソウコウを張ってくれた。 それくらい・・・自分で張れるのに。 ウサギ柄の可愛らしいやつを張るレンは見慣れなくて。不自然で違和感あって。 思わず笑ってしまいそうだった。