愛子のベッドに突っ伏して急にでた睡魔と闘った。




寝てる場合じゃないのに。
最低だ。






ゴソッ・・・・・!




シーツが動くのを感じたが、気のせいだろうとスルーした。
だって愛子が起きるまでにあと20分以上ある。





「・・・・ついにボケたか・・・俺・・」





つぶやいた後の声を俺は聞き逃さなかった。




「・・・・ボケたの・・?」




突っ伏していた俺は耳を疑った。
握っていた力の入っていない愛子の手から握り返す感触が。