「・・・血は繋がってなくても・・・家族だろ・・・?」



目に涙が滲んでいくのがハッキリと分かった。




「・・・・すまない・・・レン」



っ・・・・!!



今までの時間はなんだったんだよ!!



「・・・逃げるんなら、俺の言うこと一つ聞いてくれっ・・・・」



ガタンッ・・・



長いすが反動で動いた。



「・・・・なんだ・・?・・・最後くらい・・聞こうじゃないか・・・―――」




偉そうに。



尊敬してる親父はもうここにいない。