「金田、今度の辞令で神奈川支社への転勤が決まったぞ。荷物の整理しとけよ!!」 「はぁい…」 そんな会話をしてしばらく経ち、とうとぅ引っ越しを明日に控えてしまった。 「あとは…」 華恵は重い腰を上げ、本棚へと向かった。 一冊一冊丁寧に本を段ボールへ詰めていく。 ピタっ…ー 「懐かしいぃ…」