「奏」 「あ? 何だよ、一樹?」 コイツも俺に何か言いに来たのか…。 あんな言い方は、なかったのは、俺だってわかってる。 『別にそんなんじゃねぇよ』 あんな言葉… 俺の本心じゃねぇ…。 あんなことを言ったせいで変な噂が流れてる。 全部… 俺のせいだ。 「珍しいね、奏が屋上にいないなんてね。」 「それは、一樹もだろ? 黒田といないんだな」 「うん 奏に話したいことがあってさ」 話したいことか…。 俺は、話したくねぇけど…。 麗には、避けられるしな…。 ウゼェ…。