「俺は、あの列の前から4番目」

『あ…そうなんだ』

上矢くんが指差した席はあたしの左隣の斜め前の方の席だった。

…今の状態と変わんないじゃん。

今の席でも、上矢くんはあたしの斜め前で、後ろからはよく見える。

でも…隣になってみたかったなぁ…。

まぁ、そんな上手く行く訳ないか…。