…誰かが言ってたっけ……。

明けない夜は無いって。

陽が沈むから夜が来て

陽が昇るから朝が来る。

それと同じように、あたしの心にもいつか陽が射す時は来るの…?

光から闇へ交換していく途中の空を見つめながら、さっきより、気持ちが落ち着いていくのが分かる…。


確かに…上矢くんを好きにならなければ……

こんな涙を流さなくて済んだのかもしれない……


確かに美羽と友達でなければ……

こんなにも辛くて苦しい想いをしなくて済んだのかもしれない……。


だけど……


笑った時だって楽しかった時だってあった……。

それを全部否定してしまうのはやっぱり違う気がする……。