「…あの……」


―《1番線に電車が参ります……》

美羽が口を開いたと同時に、電車が来る事を知らせるアナウンスが流れる。

『…電車来るね…』

「うん……」


ベンチから立ち上がり、ホームに滑り込んできた電車に乗る。

電車には結構人が乗ってて、2人で出口の近くに立つ。

同じ中学だったあたし達は、当然降りる駅も同じな訳で…たった3駅なのに凄く長く感じた。