『…電車逃しちゃってさ~…』

別に聞かれた訳でも無いのに、言うあたし。

「そうなんだ…」

美羽は一瞬笑顔を見せて言う。

明らかに無理してるのが分かる。

あたしは座って美羽は立ったまま。

2人で顔を見合わせてるけど、お互いに何も言わない。

だけど、美羽が相変わらず何か言いたそうにしてる。