「あの~…」

話しかけておきながら、1人考えているあたしに、矢野さんが遠慮がちに声をかけてくる。


『あ、ごめん!えと、あたし同じ中学だった…』

「あ、千晶ちゃんの…」

千晶っていうのは、小、中って一緒だった友達で矢野さんと同じクラスだった子。

『そうそう!ねぇ、矢野さん良かったら、あっちで一緒にご飯食べない?』

「良いの?…でも…」


茜の方をチラッと見て不安そうな顔をする。