「みれーーーーい!」







後ろから、

叫び声に近い声で呼ばれて振り返ると、








そこには胸辺りまである、茶色な髪をクルクルと巻いて




可愛らしくゆらしている、






高木 えれな が走って来た。







えれなは中学からの知り合いで、




見た目が本当に可愛らしいのに、

性格はとことん真っ直ぐな事を突き通す子で、






こんな地味な私をかまってくれる




少ない友達の中の1人。







「朝から元気だね。
えれなわ~」





「美麗がおとなしいだけだよぉ~!
てかそりゃあテンション上がるでしょ!!

転校生来るんだから」








転校生ー…?






「そうなの?」



「知らなかったの?
転校生来るんだよ!

しかも噂によるとめちゃくちゃかっこいいんだよぉ~」



「へぇ~…」




あまりに
にやけて話すえれなに

引き気味で返事する私。

はっきり言って、

どーでもいいなぁ~





「まったく美麗わ~

もうちょっと男に興味持ちなよ~」


「んまぁそのうちね!」