「それって……それって……そういう事だよなぁ?」




おれは独り言。




チラッと楓を見ると、楓が呆れたように笑っている。




「まったく……」



うわ!見てる!
おれは顔を赤くして慌てながらソファに座っている輝の元へとズカズカと歩いて行った。




「輝!耀1人じゃ寂しいだろうから行こうぜ!」




おれはその場から逃げたくて、輝を連れて耀を理由にその部屋から出た。
“ふざけんな”って嫌がる輝を無視して歩く。




楓がおれとの結婚を考えてる……って。




「わぁ!!!」




頭を叩いていると、輝は耳を塞ぎながらおれを睨んだ。




「まったく……ああ言われたくらいで何パニくってんだよ」




「何ぃ!?」




パニくるに決まってんだろ!?
楓があんな事言ったんだぞ!?
それって……待ってるって事だよな?
って事は、おれはプロポーズするべきなのか?